編プロの仕事

編集・翻訳協力した『図解 教養事典 心理学』が出版されました

当プロダクションで編集・翻訳協力を担当した『図解 教養事典 心理学』(ニュートンプレス )が出版されました。

 

ビジネス。教育。犯罪捜査。対人関係。あらゆる場面で心理学の重要性が説かれることは、いまや珍しくありません。19世紀に誕生した心理学という学問は、年々需要が高まり、日々数えきれないほどの本が出ています。それゆえ、「心理学に興味があるけれどもどの本から読んだらいいかわからない」といった悩みも少なくはないでしょう。

 

これまで私自身も心理学の本を読んできましたが、『図解 教養事典 心理学』ほど感覚的に読み進めることができて、情報を網羅している書籍に出会ったことはありません。フルカラー。全ページ図解。1つ1つの項目が簡潔。160ほどの心理学用語。こんな心理学本を待っていたと感じる人もいることでしょう。今回はその一端をご紹介します。

本書について:読みやすくも充実した心理学入門書

 

本書の特徴はなんといってもレイアウト。各ページ各項目にカラーの図が挿入されているため、非常に理解しやすい仕組みに。飽きずに読み続けられ、楽しく心理学の知識を得ることができます。普段あまり本を読むことのない人にとっても抵抗なく読めるでしょう。

 

わかりやすさや初心者を意識した書籍はその反面、情報量の少なく、内容が薄くなりがちです。しかしながら本書では、心理学の歴史からはじまり、脳と心の関係性、精神分析、認知心理学、神経心理学、社会心理学、臨床心理学、応用心理学とあらゆる心理学の情報が網羅されています。それなりに心理学の書籍を読み漁った人でも満足できるはずです。

プチ編集後記&翻訳者あとがき

 

私は文章の世界で編集者を務めていますが、これからの時代はテキストよりも動画などの視覚的なコンテンツがますます求められると思っています。紙としての書籍の需要は年々減っていくことは間違いないでしょう。しかし、「読む」要素に加えて「見る」要素がふんだんに盛り込まれている本書のようなスタイルは、世代を超えてこれからも求められるものだと感じています。

 

どのような分野であれ、学習において「面白さ」「見やすさ」「読みやすさ」などの付加価値があることで、吸収率や継続率も変わってくるものです。一人でも多くの人に情報を届けるだけでなく、知恵を身に付けさせてくれる工夫をなされた本書に出会えたことは貴重な経験でした。

翻訳者あとがき

『図解 教養事典 心理学』の発刊、誠におめでとうございます。原著である『INSTANT PSYCHOLOGY』を拝読した時、「自分自身の存在」や「友人関係」等に悩む思春期の中学生にも理解できる非常に分かりやすい心理学入門書だと思い感銘を受けました。1ページ完結型のため興味のあるところから読み始めることができ、本文を引き立たたせるステキなイラストも含めて、大好きな一書となりました。
それだけに、翻訳の使命を頂戴した私は、心理学の入門書として、あらゆる世代の方々が気軽に手に取って、読んでくださるような翻訳を心掛けました。監訳の横田正夫博士、編集プロダクション雨輝の編集長・清水様には一方ならぬお世話になりました。また、本書の製作に携わられた全ての方々に、心からのお礼と拍手を送りたいと思います。
そして、読者の皆さまにおかれましては、本書がきっかけとなり、心理学に対してより深い興味や感心を持ち、人生を謳歌する一助になればと念願するものです。
本著に巡り合えて、本当に良かったです。誠にありがとうございました。

田中真由美

 

『図解 教養事典 心理学』

第1章 基礎
・起源は哲学
・知識の問題
・ルネ・デカルト
・イギリス経験論
・科学的手法
・心理学の発展
・ウィリアム・ジェームズ
・ヴィルヘルム・ヴント
・イワン・パブロフ
・行動主義
・ゲシュタルト心理学
・人間性心理学
・心理学の研究法
・実験
・観察
・事例研究と言説
・脳スキャニング
・神経科学

第2章 神経心理学
・神経心理学
・神経系
・神経の処理過程
・視覚
・聴覚
・そのほかの感覚
・運動
・想起
・情動
・脳で発生する情動
・覚醒
・覚醒状態
・睡眠状態

第3章 学習
・学習
・古典的条件づけ
・アルバート坊や
・効果の法則
・強化
・一試行学習
・刻印づけ
・認知行動主義
・動物と人間の学習
・社会的学習
・技能学習
・スキーマの発達
・自己効力感とマインドセット

第4章 認知心理学
・認知心理学
・記憶
・記憶の表象
・記憶の体制化
・記憶のモデル
・活性化記憶
・目撃証言
・ジョン・ディーンの記憶
・知覚
・距離の知覚
・知覚の構え
・錯視
・知覚についての二つの理論
・知覚循環
・注意
・思考
・心的構えを超える
・熟達者と初心者
・意思決定における社会的影響
・ヒューリスティクス
・速い思考・遅い思考

第5章 精神分析
・精神分析
・フロイトと「お話療法」
・無意識
・自由連想と夢
・精神力動と多様な動因
・リビドーと発達
・愛と憎しみ
・アドラー心理学
・集合的無意識
・ユング心理学における元型
・コンプレックスとその構成要素
・意味と幸福
・実存的心理療法
・創造性と遊び
・ポストモダンの精神分析
・精神疾患の神話
・交流分析(TA)

第6章 社会心理学
・社会心理学
・非言語交互作用
・象徴的コミュニケーション
・言語的コミュニケーション
・帰属
・社会的スクリプト
・社会的表象
・態度
・態度変容
・偏見と差別
・攻撃性
・社会的同一視
・社会的役割:スタンフォード監獄研究
・傍観者と援助
・他者の存在
・服従
・同調
・対人認知
・社会的自己

第7章 発達心理学
・発達心理学
・自然と養育
・初期の愛着理論
・乳児の社会性
・母性剥奪
・愛着
・ジェンダーの社会化
・遊び
・ピアジェの認知的発達理論
・社会的コンプテンスの発達
・ヴィゴツキーの認知的発達理論
・制御と効力
・道徳的発達
・発達に及ぼす社会的影響
・心理学的発達
・青年期
・友人関係
・成人期
・ストレスフル・ライフイベント
・加齢
・認知的加齢の側面

第8章 個人差
・個人差
・知能テスト
・IQテストの政治的使用
・知能理論
・多因子の知能
・三層の知能
・情動知能
・パーソナリティ特性
・「ビッグファイブ」
・精神測定テスト
・パーソナルコンストラクト理論
・ロジャーズの人格論
・異常とは何か?
・嗜癖と依存性

第9章 臨床心理学
・臨床心理学
・精神医学
・心理療法とカウンセリング
・人間性心理療法
・行動療法
・認知行動療法(CBT)
・ゲシュタルト療法
・人間中心療法
・家族療法と全身療法
・ポジティブ心理学
・マインドフルネス療法
・身体療法
・自我の部分

第10章 応用心理学
・応用心理学
・職業心理学
・組織心理学
・健康心理学
・教育心理学
・スポーツ心理学
・法心理学
・消費者心理学
・環境心理学
・心理学研究における倫理
・心理学の範囲

発行:2021年6月30日

出版社:ニュートンプレス

著者:ニッキー・ヘイズ、サラ・トムリー

監修:横田正夫

訳者:田中真由美(編集プロダクション雨輝)

翻訳・編集協力:編集プロダクション雨輝


投稿者プロフィール

編集長・清水
編集長・清水
編集プロダクション雨輝の編集長。文筆業一家に生まれ、初めて編集業務に携わったのは14歳。Webライターたちの質の低さに失望し、業界を底上げすべく2014年に編プロを設立。日々、Webと紙媒体の狭間で日本語にこだわり続ける。趣味は映画・ドラマ観賞と旅。海外ドラマを語らせたら三日三晩トークが止まらないので要注意。日本は1.5周済。ひそかに文学賞を狙っている。
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